サーバーマシン自体の時刻をあわせるだけであれば、NTP クライアントである ntpdate プログラムを使って時刻の同期を行うことができます。
ntpdate プログラムを実行する場合は NTP サーバーを停止する必要があります。
ここでは ntpdate プログラムと cron を利用して定期的に NTP サーバーに時刻を問い合わせて時刻を同期する方法を紹介します。
NTP サーバーの停止
ntpdate プログラムを実行するために NTP サーバーを終了します。
# /etc/rc.d/init.d/ntpd stop
ntpdate プログラム
サーバーの時刻合わせは ntpdate プログラムを使って行います。
時刻合わせ先の NTP サーバーは インターネットマルチフィード が提供しているものを利用します。
ntpdate プログラムを実行すると即座に時刻の同期をとることができます。
# /usr/local/ntp/bin/ntpdate 210.173.160.27
31 Oct 23:53:29 ntpdate[3596]: step time server 210.173.160.27 offset -2641984.438232 sec
date コマンドを使って正しい時刻が設定されいるかを確認します。
# date
Thu Nov 2 23:14:07 JST 2006
ntpdate の定期的実行
cron を使って ntpdate プログラムを定期的に実行するように指示します。
/etc/cron.daily/ntpdate.cron ファイルを作成して 1 日に 1 回 NTP サーバーと時刻の同期を行うように設定します。
# vi /etc/cron.daily/ntpdate.cron
/etc/cron.daily/ntpdate.cron
#!/bin/sh
/usr/sbin/ntpdate 210.173.160.27
/usr/sbin/ntpdate 210.173.160.27
以下のように実行して /etc/cron.daily/ntpdate.cron ファイルに実行権限を与えます。
# chmod 755 /etc/cron.daily/ntpdate.cron