qmail-vida の機能を使って qmail をバーチャルドメインで運用するための設定方法を行います。
qmail-vida のバーチャルドメイン機能はバーチャルドメイン専用ユーザーが管理する仕組みになっています。
バーチャルドメイン管理アカウントの追加
バーチャルドメインの所有者となるユーザーアカウントを作成します。
# passwd vpop
New UNIX password: **********新しく設定するパスワードを入力
Retype new UNIX password: **********確認のためにもう一度パスワードを入力
passwd: all authentication tokens updated successfully.
バーチャルドメインの設定
/var/qmail/control/virtualdomains ファイルを作成して以下のように記述します。
/var/qmail/control/rcpthosts ファイルを編集してバーチャルドメインの FQDN を追加します。
mail.virtualhost.com
バーチャルドメイン用パスワードデータベースの初期化
以下のように実行してバーチャルドメイン用のパスワードデータベースを初期化します。
バーチャルドメイン用メールボックスの作成
バーチャルドメインで使用するメールボックスは、バーチャルドメインの所有者権限で作成します。
$ /var/qmail/bin/vida-passwd -a -u suzukiパスワードデータベースにエントリーを追加
New password: **********パスワードを入力
Retype new password: **********再度パスワードを入力
vida-passwd: user suzuki was added
pwdbmake: authdb/vpop/cdb was updated
$ /var/qmail/bin/vida-assign -a -u suzukiusers/assign に登録
$ /var/qmail/bin/vida-maildirmake suzuki Maildirメールボックスを作成する
$ echo ./Maildir/ > /home/vpop/suzuki/Maildir/.qmail
$ exit
メーラーが Outlook Express の場合、アカウントの設定は以下のように行います。
ログイン ID は suzuki@virtualhost.com、suzuki%virtualhost.com あるいは suzuki@vpop、suzuki@vpop を使用することができます。
バーチャルドメイン用のメールボックスを削除する場合は以下のように実行します。
$ /var/qmail/bin/vida-passwd -d -u suzukiパスワードデータベースからエントリーを削除
vida-passwd: user suzuki was deleted
pwdbmake: authdb/vpop/cdb was updated
$ /var/qmail/bin/vida-assign -d -u suzukiusers/assign から削除
$ cd
$ rm -rf suzukiメールボックスを削除する
$ exit
バーチャルドメイン用のパスワードデータベースを削除するには以下のように実行します。