Apache のログファイルはデフォルトの設定のままで運用した場合、巨大化し放っておくとディスクの空き容量が少なくなります。
cronolog を使うと Apache のログファイルを月別や日別というふうに切り出しを行うことができ、ログファイルの管理を容易にすることができます。
cronolog.org から cronolog のソースファイルをダウンロードしてインストールする方法を紹介します。
cronolog のダウンロードとインストール
cronolog のソースファイルを cronolog.org からダウンロードしてコンパイル、インストールを行います。
# mkdir /usr/local/cronolog-1.6.2
# cd /usr/local/src
# tar xzf cronolog-1.6.2.tar.gz
# cd cronolog-1.6.2
# ./configure --prefix=/usr/local/cronolog-1.6.2
# make
# make install
— configure オプションの解説
- インストール先のディレクトリを設定します。
- –prefix=/usr/local/cronolog-1.6.2
cronolog のディレクトリを /usr/local/cronolog としてアクセスできるようにシンボリックリンクを作成します。
Apache の設定
Apache の設定ファイル httpd.conf を編集して cronolog に関する設定を行います。
cronolog を使って Apache のログファイルの切り出しを行うために、エラーログに関する設定を ErrorLog ディレクティブで、アクセスログに関する設定を CustomLog ディレクティブで設定します。
以下のように設定すると、ログファイルは /virtual/honana.com/logs/2005/12/access_log のように月単位で出力されるようになります。
ログファイルを格納するディレクトリやファイルは自動的に作成されます。
ServerAdmin webmaster@honana.com
DocumentRoot /virtual/honana.com/public_html
ServerName honana.com
ErrorLog “|/usr/local/cronolog/sbin/cronolog /virtual/honana.com/logs/%Y/%m/error_log”
CustomLog “|/usr/local/cronolog/sbin/cronolog /virtual/honana.com/logs/%Y/%m/access_log” combined
<Directory “/virtual/honana.com/public_html”>
Options None
AllowOverride None
Order allow,deny
Allow from all
</Directory>
</VirtualHost>
Apache の再起動
Apache の設定ファイルを変更した後は Apache を再起動する必要があります。