Fedora 10 のネットワークの設定を行い、パッケージを最新のものへと更新します。
この作業は yum を使って行います。
yum とは Fedora Core で採用された rpm パッケージ管理ソフトウェアで、依存関係があるパッケージも自動的にインストールしてくれます。
またここではサーバーを構築するために必要な設定を行います。
ネットワークの設定
Fedora 10 では、インストール作業でのネットワークの設定を行わないので、はじめにネットワークの設定を行います。
まずは /etc/sysconfig/network を編集して、デフォルトゲートウェイの設定を行います。
HOSTNAME=server.honana.com
GATEWAY=192.168.0.1
続いて /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0 を編集して、ネットワークインタフェースの設定を行います。
HWADDR=00:0c:29:14:13:04
ONBOOT=yes
BOOTPROTO=static
IPADDR=192.168.0.2
NETMASK=255.255.255.0
NETWORK=192.168.0.0
設定を有効にするためにネットワークの再起動を行います。
/etc/resolv.conf を編集して、ネットワークインタフェースの設定を行います。
パッケージの更新
yum を使って Fedora に含まれているパッケージを最新のものへと更新します。
yum を使ってパッケージをアップデートするには、update キーワードを指定します。
開発環境のインストール
yum を使って開発環境をインストールします。
プログラムをソースコードからコンパイルする際に必要な gcc などのコンパイラをインストールします。
yum を使ったパッケージのインストールは install キーワードを指定します。
ファイアーウォールの設定
ファイアーウォールの機能を無効にします。
サーバーを構築する段階ではファイアーウォールが必要な通信を遮断してしまう可能性があるからです。
ファイアーウォール機能はサーバーを外部に公開するときに設定を行い、有効にするようにしましょう。
ファイアーウォールを無効にするには以下のように実行します。
iptables: Setting chains to policy ACCEPT: filter [ OK ]
iptables: Unloading modules: [ OK ]
ファイアーウォールが無効になっているかを確認します。
システム起動時にファイアーウォール機能が有効にならないように設定します。
SELinux の設定
SELinux(Security-Enhanced Linux)とは Linux システムのセキュリティー機能を高めるためのカーネルモジュールです。
SELinux を扱うにためには高度な技術が必要なので、ファイアーウォールと同様にサーバーを構築する段階ではを無効することをおすすめします。
SELinux を無効にするには以下のように実行します。
SELinux が無効になっているかを確認します。
システム起動時に SELinux 機能が有効にならないように設定します。
/etc/selinux/config ファイルを編集して以下のように記述します。
# SELINUX= can take one of these three values:
# enforcing – SELinux security policy is enforced.
# permissive – SELinux prints warnings instead of enforcing.
# disabled – SELinux is fully disabled.
SELINUX=disabledenforcing を disabled に変更
# SELINUXTYPE= type of policy in use. Possible values are:
# targeted – Only targeted network daemons are protected.
# strict – Full SELinux protection.
SELINUXTYPE=targeted
一般ユーザーの作成
ユーザー権限でサーバーを操作するために一般ユーザーを作成します。
例えば koko というユーザーを作成する場合は以下のように実行します。
# passwd koko
New UNIX password: **********新しく設定するパスワードを入力
Retype new UNIX password: **********確認のためにもう一度パスワードを入力
passwd: all authentication tokens updated successfully.