Fedora Core 3 をインストールした後のパッケージを最新のものへと更新します。
この作業は yum を使って行います。
yum とは Fedora Core で採用された rpm パッケージ管理ソフトウェアで、依存関係があるパッケージも自動的にインストールしてくれます。
またここではサーバーを構築するために必要な設定を行います。
yum の設定
yum のデフォルトの設定ではパッケージのダウンロード先が Fedora Project 公式レポジトリサーバーになっています。
このダウンロード先を日本国内のミラーサーバーに変更することで処理時間を短縮することができます。
yum の設定ファイルを編集してパッケージのダウンロード先を公式サイトのミラーサーバー一覧に記載されているミラーサーバーに変更します。
/etc/yum.repos.d/fedora.repo ファイルを編集して以下のように記述します。
name=Fedora Core $releasever – $basearch – Base
#baseurl=http://download.fedora.redhat.com/pub/fedora/linux/core/$releasever/$basearch/os/
mirrorlist=http://fedora.redhat.com/download/mirrors/fedora-core-$releasever.jp最後に「.jp」の文字を追加
enabled=1
gpgcheck=1
/etc/yum.repos.d/fedora-updates.repo ファイルを編集して以下のように記述します。
name=Fedora Core $releasever – $basearch – Released Updates
#baseurl=http://download.fedora.redhat.com/pub/fedora/linux/core/updates/$releasever/$basearch/
mirrorlist=http://fedora.redhat.com/download/mirrors/updates-released-fc$releasever.jp最後に「.jp」 の文字を追加
enabled=1
gpgcheck=1
GPG キーのインストール
GPG キーとは配信されるファイルの正真性を保証するために使われる鍵です。
以下のコマンドを実行して公式レポジトリサーバの GPG キーをインストールします。
パッケージの更新
Fedora Core に含まれているパッケージを最新のものへと更新します。
yum を使ってパッケージをアップデートするには、yum コマンドに update キーワードを指定して実行します。
開発環境 のインストール
サーバーを構築するために必要な開発環境をインストールします。
gcc などのコンパイラはプログラムをソースコードからコンパイルする際に必要となります。
パッケージのインストールは install キーワード使って行います。
一般ユーザーの作成
ユーザー権限でサーバーを操作するために一般ユーザーを作成します。
例えば koko というユーザーを作成する場合は以下のように実行します。
# passwd koko
New UNIX password: **********新しく設定するパスワードを入力
Retype new UNIX password: **********確認のためにもう一度パスワードを入力
passwd: all authentication tokens updated successfully.