Fedora 8 をインストールした後のパッケージを最新のものへと更新します。
この作業は yum を使って行います。
yum とは Fedora Core で採用された rpm パッケージ管理ソフトウェアで、依存関係があるパッケージも自動的にインストールしてくれます。
またここではサーバーを構築するために必要な設定を行います。
パッケージの更新
yum を使って Fedora に含まれているパッケージを最新のものへと更新します。
yum を使ってパッケージをアップデートするには、update キーワードを指定します。
開発環境のインストール
yum を使って開発環境をインストールします。
プログラムをソースコードからコンパイルする際に必要な gcc などのコンパイラをインストールします。
yum を使ったパッケージのインストールは install キーワードを指定します。
ファイアーウォールの設定
ファイアーウォールの機能を無効にします。
サーバーを構築する段階ではファイアーウォールが必要な通信を遮断してしまう可能性があるからです。
ファイアーウォール機能はサーバーを外部に公開するときに設定を行い、有効にするようにしましょう。
ファイアーウォールを無効にするには以下のように実行します。
Setting chains to policy ACCEPT: filter [ OK ]
Unloading iptables modules: Removing netfilter NETLINK layer.
[ OK ]
ファイアーウォールが無効になっているかを確認します。
システム起動時にファイアーウォール機能が有効にならないように設定します。
SELinux の設定
SELinux(Security-Enhanced Linux)とは Linux システムのセキュリティー機能を高めるためのカーネルモジュールです。
SELinux を扱うにためには高度な技術が必要なので、ファイアーウォールと同様にサーバーを構築する段階ではを無効することをおすすめします。
SELinux を無効にするには以下のように実行します。
SELinux が無効になっているかを確認します。
システム起動時に SELinux 機能が有効にならないように設定します。
/etc/selinux/config ファイルを編集して以下のように記述します。
# SELINUX= can take one of these three values:
# enforcing – SELinux security policy is enforced.
# permissive – SELinux prints warnings instead of enforcing.
# disabled – SELinux is fully disabled.
SELINUX=disabledenforcing を disabled に変更
# SELINUXTYPE= type of policy in use. Possible values are:
# targeted – Only targeted network daemons are protected.
# strict – Full SELinux protection.
SELINUXTYPE=targeted
一般ユーザーの作成
ユーザー権限でサーバーを操作するために一般ユーザーを作成します。
例えば koko というユーザーを作成する場合は以下のように実行します。
# passwd koko
New UNIX password: **********新しく設定するパスワードを入力
Retype new UNIX password: **********確認のためにもう一度パスワードを入力
passwd: all authentication tokens updated successfully.