ProFTPD は高機能で高速な FTP サーバーです。
ProFTPD は Apache を意識した設計になっており、設定ファイルである proftpd.conf の記述形式が Apache の httpd.conf と類似していることから Apache の運用経験があれば容易に理解することができるといわれています。
ここでは SSL/TLS による通信の暗号化を有効にした ProFTPD を導入します。
- ProFTPD のインストール
ProFTPD 公式サイト から ProFTPD のソースファイルをダウンロードしてインストールする方法を紹介します。
- ProFTPD の設定
ProFTPD をインストールするとデフォルトの設定ファイル proftpd.conf が作成されます。
ProFTPD の実行にはこの設定ファイルを使います。
ここでは SSL/TLS 暗号化通信の導入、Passive モードによる接続、不特定多数のユーザーが利用する anonymous での接続は許可しないといった設定を行います。 - サーバー証明書の作成
ProFTPD の SSL/TLS 暗号化通信を有効にするために必要なサーバー証明書を作成します。
必要なファイルは、CSR ファイル(サーバーの証明書発行の署名要求)と秘密鍵と証明書ですが、このうちの証明書は自己署名した電子証明書を使うこととします。 - ProFTPD の起動
インストールした ProFTPD を起動して動作の確認を行います。
ProFTPD の自動起動スクリプトを作成して OS 起動時に自動的に ProFTPD を起動するように設定します。 - FTP クライアント SmartFTP
SmartFTP は SSL 暗号化(Implicit・Explicit)に対応した FTP クライアントソフトです。
SSL/TLS に対応しているので FTP サーバー間の認証や FTP 通信によるデーター転送で暗号化通信が行うことができます。
SmartFTP は非商用利用の場合に無料で使用することができます。