TOP » Apache HTTP Server で Web サーバー構築 » Apache HTTP Server 2.2 » WebDAV でファイルの共有

WebDAV でファイルの共有

Apache をインストールするときにモジュールとして組み込んだ mod_dav を使って WebDAV サーバーを構築します。
WebDAV とは HTTP の拡張プロトコルで Web ブラウザなどのクライアントから Web サーバー上のファイルやディレクトリを管理し、共有できるようにした仕様のことをいいます。

共有ディレクトリの作成

/virtual ディレクトリを WebDAV 共有ディレクトリとします。
Apache をユーザー権限で実行している場合は /virtual ディレクトリの所有者が Apache を実行するユーザーである必要があります。

# chown -R httpd:httpd /virtual

Apache の設定

Apache の設定ファイル httpd.conf を編集して WebDAV の設定ファイル extra/httpd-dav.conf を読み込むように設定します。

# vi /usr/local/httpd/conf/httpd.conf
/usr/local/httpd/conf/httpd.conf
# Distributed authoring and versioning (WebDAV)
Include conf/extra/httpd-dav.confコメントアウトされている行を有効にする

extra/httpd-dav.conf ファイルを編集して WebDAV の設定を行います。
このとき httpd-dav.conf の既存の設定はコメントアウトするか削除します。
DavLockDB ディレクティブを使ってロックデーターベースへのフルパスを拡張子を除いた形で指定します。
mod_dav を有効にするにはコンテナに “Dav On” の記述を追加します。

# vi /usr/local/httpd/conf/extra/httpd-dav.conf
/usr/local/httpd/conf/extra/httpd-dav.conf
DavLockDB “/tmp/DavLock”
Alias /webdav “/virtual”
<Location /webdav>
   DAV on
   ForceType text/plain
   Options None
   Order deny,allow
   Deny from all
   Allow from 192.168.0
</Location>

Apache の再起動

Apache の設定ファイルを変更した後は Apache を再起動する必要があります。

# /usr/local/httpd/bin/apachectl graceful

Windows クライアントからの接続

Windows XP から Internet Explorer を使って WebDAV サーバーへ接続します。
Internet Explorer のメニューから [ ファイル ] → [ 開く ] を選択すると [ ファイルを開く ] ダイアログボックスが表示されます。
ここに接続先の WebDAV サーバーの URL を入力し、[ Web フォルダとして開く ] にチェックをして [ OK ] ボタンをクリックします。

WebDAV サーバーへ接続

接続した後はエクスプローラを使ってファイルを操作することができます。

WebDAV ファイル共有
カテゴリー
Fedora のインストール
ネットワーク設定
OpenSSH で SSH サーバー構築
NTP で時刻情報サーバー構築
Apache HTTP Server で Web サーバー構築
MySQL でデーターベースサーバー構築
PostgreSQL でデーターベースサーバー構築
PHP で Web アプリケーションサーバー構築
qmail でメールサーバー構築
Samba でファイルサーバー構築
BIND でネームサーバー構築
Tomcat で Web アプリケーションサーバー構築
ProFTPD で FTP サーバー構築
システム設定
CMS でサイト構築
snort でネットワーク進入探知システム構築
ライブラリのインストール